悲しいニュースにふれ、色々思ったこと

こんにちは。アラフォー独身女のはんまゆです。

昨日、まったく別の記事を用意し、画像の編集も終えて、更新しようとしていました。

しかし、三浦春馬さんのニュースに触れ、特別ファンというわけではなかったのに、衝撃を受け、心が重く、色々な思いが巡って、ブログを書く気に到底なれませんでした。

今回は、私自身が結構ヘビーに悩んでいた時期のことと、もし悩み苦しんでいる人が近くにいたら、こんな風に接してはどうかということを書きました。

三浦春馬さんの訃報を知って

ネットでニュースを見て、あまりにも衝撃的でした。

夜、ちょうどTVで放送された映画「コンフィデンスマンJP」を見て、改めて、

「こんなに美しく、演技もきちんとできて、新しい仕事も多く決まっていた俳優さんがなぜ」

という思いが尽きませんでした。

 

…解剖して死因を調べる、という報道は見当たらないので、自ら命を絶ったと結論付けられる模様です。

その前提で書きますが、人の心は見えないので、ほんとうの動機は、ご本人にしかわかりません。

ただ、相当の苦しみから解放され、今は、安らかになっていてほしいと祈るばかりです。

 

昔、人生をやめたくなったとき

ニュースを知って、昔、私自身が色々思いつめ、人生をやめようと考えたときのことを思い出しました。

証券会社のOLから、念願の新聞記者にようやく転職できた新人のときでした。

仕事の多さ、事件担当という興味ややりがいの感じられない仕事内容、未明まで帰れない&月1~2しか休みのない不規則な生活、なじめないカルチャー…。

(※10数年前のことで、今は新聞社も、きちんとワークライフバランスが考えられるようになりました。念のため)

東京から、縁もゆかりもない地方に転勤し、本音や愚痴を言える友だちが身近に一人もいない環境で、ただ一人でひたすら耐える日々でした。

 

「書く仕事がしたい」

「書くことで、社会の役に立ちたい」

という思いが叶ったのに、いつしか、楽しさが一つもない、義務感と苦痛だけの毎日になっていました。

 

就職・転職活動も無数の会社に落ちた経験に、就職氷河期という社会情勢も重なり、

「とりあえず退職して休む=無職になる」

という選択肢は、その後の人生も真っ暗になりそうで、恐ろしく、到底選べませんでした。

転職雑誌を見たものの、転職したばかりの私に、記者以外、やりたい仕事はありませんでした。

 

わらをもすがる思いで「心療内科」に行きましたが、

私の心理テストの結果を見た医者が、ものすごく呑気な口調で、

「おやおや、ちょっと心の元気がなくなっちゃってるかな?」

とまるで幼児に話しかけるような、なまぬるい口ぶりで声をかけてきたのが甚だ不快で、

「こんなヤツに、私の苦しみがわかるわけがない」

と一度行っただけでやめました。

 

・会社もやめられない

・やめても、生きていく道が他にない

・頼れる人は誰もいない

と絶望して、死ぬ方法を考え、両親への遺書も書きました。

 

…結局私は命を絶つことはできず、その後、色々あって、記者が多い職場に移ったのをきっかけに、休みが取れる規則正しい生活を送れるようになり、仕事にも少しずつ慣らしてもらったことで、心身の調子を取り戻し、その後10年近く記者を続けることができました。

 

もし身近に深く悩んでいる人がいたら

当時の自分をふりかえると、誰かにしてほしかったことは、次の二つです。

  1. 私のヘビーな悩みを、ドン引きせず、ムリに励まそうとせず、ただ聞いて、受け止めてほしい
  2. 上司や医者、など何かしら権限を持っている立場ならば、明日から、生きる負担を少しでも軽くするための具体的な方法を一つでも取ってほしい

 

「もう本気で死にたいと考えている。それくらいツライ」ということは、誰にも言えませんでした。

親には余計な心配をかけたくありませんでした。

友だちにも、そんなヘビーな話をして、困らせたり、暗い気持ちにさせたりするのは、申し訳なかったからです。

 

悩み苦しんでいる人には、相談できるところをお知らせするのも一つの方法かと思います。

厚労省がホームページでいくつかの悩み相談先を掲載しています

厚労省HP→電話相談

厚労省HP→SNS相談

厚労省HP→悩み別 相談窓口情報等を紹介するサイト

カウンセラーなどは相性もあるので、万能ではありませんが、一度話をして「ちょっと違うな」と思ったら、さっさと見切りをつけ、別の人・相談先に移ればよいです。

 

精神科や心療内科もありますが、ほかの診療科と同様、医者はピンキリです。

先ほどふれた医師も含め、心がつらかったときにかかった医師は3~4人いますが、残念ながら、相談してよかったと心から思えた人はいません。

人の話に相づちをうつだけで、ほかの治療法を提案することもなく、薬の増減や次の診察日を決めるだけの医者もいます。

それだけなら、人間が医者をやる必要はなく、ロボットで代替可能です。

 

どんな病気でもそうですが、医者選びって難しいです。

口コミをある程度参考にしたり、HP等に記載された医師のプロフィールや顔写真を見たりして、「ここなら行っても大丈夫そうだな」と自分が心から思えるところを探すしかないと思います。

 

生きるのが心底イヤになるくらい苦しんでいる方へ

軽はずみなことを言うことはできませんし、色々な事情や状況があるとは思います。

ただ、命を絶つ以外に、「休む」「逃げる」という方法も、現実に必ずあるし、その方法をとっても、何ら恥じることはないと思います。

人の命より大切な仕事や義務なんてないし、誰にもそれらを課す権利もありませんから。

 

「もう人生をやめたい、やめるしかない」

と思っていたころの私は、「休む」「逃げる」ことが苦手でした。

自分にふってきた仕事はすべて自分が負う、と当然のように考え、「できない」

「無理」と言えず、できない自分にダメ出ししていました。

アラフォーになった今もその性質は色濃く残っていて、最近ようやく、克服しつつあるところです。

 

しめくくり

ブログのタイトルには全くそぐわない内容の記事になってしまい、恐縮です。

ただ、もし身近に相当悩んでつらそうな人がいたら、不用意な“励まし”や呑気な気休めの言葉で、その人を傷つけてしまわないよう、上記の話が多少参考になれば幸いです。

重い話を書いてしまったので、最後に、数年前の7月、北海道・美瑛で撮った風景写真でしめくくります。

★2014年7月北海道・美瑛の風景

きょうはこの辺で。

はんまゆ

 

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